開国の父 老中・松平忠固

イギリス/外資企業

【123】日本初の外資系企業は≫

日本に初めてやってきた外資系企業

日本に初めてやってきた外資系企業をご存知でしょうか。

横浜が開港して第一着に入港したのは、オーガスチン・ハード商会という会社です。

貴金属商社なのですが、これは条約交渉をしたアメリカ総領事ハリスが、日本の小判(金)が世界と比べて異常に安かったことに目を付け、商会の支配人ドールを副領事にして換金で儲けようと連れてきた会社でした。

実際の商取引をする外資系企業は開港第三着・ジャーディンマセソン商会。

この会社こそ日本における外資系企業第一号、と言えるでしょう。

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【124】アヘン戦争から日本の近代史が始まった≫

アヘン戦争勃発

1840年に勃発するアヘン戦争、この戦争によって日本、そしてアジアの近代史が始まったと言えるでしょう。

アヘン戦争については教科書でもガッツリ習うので、このサイトでは省略します。

ここでは教科書で触れにくい企業活動から眺めますが、すると重要な企業2社が目に入ります。

一つは、【123】日本初の外資系企業でも述べたジャーディンマセソン商会。

もう一つが、サッスーン商会です。

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【125】南京条約、香港がイギリスへ≫

香港がイギリスに

アヘン戦争によって圧倒的に敗北した清国がイギリスと結んだ南京条約は、下記の内容です。

1.香港島割譲
2.賠償金2,100万$を四年分割で支払う
3.広州、廈門、福州、寧波、上海の5港開港
4.公行(指定貿易組合)の廃止による貿易完全自由化

香港が今の中華人民共和国に返還されたのが1997年、記憶に新しいですね。

近代史はまさにアヘン戦争から始まり、そしてそれは現在も継続しているのです。

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【145】琉球・フランス条約で開国は始まった≫

ペリー来航7年前に開国は始まった

開国はペリーが来て始まったのではない。

その7年前の弘化3年(1846)琉球とフランス間の通商条約締結で始まったのだ -

という説があります。

この年、フランス海軍司令官セシーユ率いる軍艦クレオパトル・ヴィクトリューズ2隻が琉球に現れ、通信・貿易を強硬に求めます。

弘化元年(1844)に仏軍艦アルクメール、翌年にはイギリス測量船サマラング、さらに翌年の前年にはベッテルハイムが那覇に上陸・居住、入れ違いに仏軍艦サビーヌ来航と、切迫した中での1846年でした。

琉球は薩摩藩の支配下にあり、これにより開国の歴史は始まったのだ、ということです。

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【151】第2のマンジロー・音吉≫

幸運のマンジロー、不遇の音吉

第2のマンジロー・音吉を知っていますか?

ジョン・マンジローはご存じと思います。

子供の頃に遭難して太平洋で操業していたアメリカ捕鯨船に救助され、そのまま米国に渡って教育を受け、青年になって日本に帰ってきて日本の開国に際し助力した人物です。

マンジローが帰国したのが琉球で、しかもその時の統治者が島津斉彬だったというのがマンジローの幸運でした。

英明な斉彬だからこそマンジローの価値を見抜き、中央の阿部につなげ幕臣に取り立てられることとなります。

一方の音吉、マンジローよりはるかに前なので第2というのは正確ではありません。

音吉もやはり遭難し米国船に救助されるわけですが、音吉が帰国しようとして起きたのがあのモリソン号事件なのです。

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