開国の父 老中・松平忠固

【871】第5話 B3 『ハウザー砲』≫

○築地演習所
寄贈されたハウィッツァー砲(ハウザー砲)が試射準備をしている。
ドーンと轟音が鳴り、煙が舞い上がる。
阿部、斉彬、宗城、岩瀬らが耳をふさいで立っていた。
斉彬「これが最新の大砲か」
岩瀬「ペルリ艦隊にかなり強引に願い出た結果、渋々ながらも何とか寄贈してもらったものでございます。ハウザー砲と申します」
宗城「ペクサンよりもさらに強力で射程も長いわけか。くっ、こうしてはおられんな」
元気のない阿部。
それに気づく斉彬。
斉彬「いかがされたかな、阿部殿。元気がないようだが」
阿部「いえ、そんなことはござらん」
斉彬「なにか考え事がござったら、なんなりとこの斉彬に申し伝えてもらいたい。阿部殿の為ならできうる限りのことは致しますぞ」
阿部、にこっとして
阿部「それは心強いお言葉。薩摩殿が味方に付いてくれたら百万の兵を得たも同然。大船に乗った気分になりまする」
斉彬「この最新の大砲、蒸気船をも来年中にはこの斉彬、完成させて幕府に献上したいと思っておりまする。はっはっは」
阿部「・・・」
やはり元気のない阿部。

 

 

 

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