開国の父 老中・松平忠固

【848】第3話 D4 『忠優の胸中は』≫

○寺・外観(夜)
半月に雲がかかる薄暗い夜。

 

○同・堂内(夜)
薄暗い室内。
瞑想する忠優。
その脇に一本の蝋燭。
その火が忠優を照らし、影がゆらゆらと揺れ動いている。
外からはフクロウの声などがしている。
忠優の幻影。
幻影「御老公を幕閣に参加させるなど我は反対だ」
声「忠優殿」
別の幻影。
幻影「衆評については我も譲れないところがある」
声「なにー」
かっと見開かれる目。
居合から抜き放たれる刀身。
その幻影が逆袈裟に斬られ真っ二つになる。
振り抜かれた忠優の姿。
一振りし、鞘に納める。
忠優「・・・」
無表情の中にどこか悔しさの感情が入り混じる。
再び居合で剣を振る忠優。
ゆらゆらと動く忠優の影。

 

 

 

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