開国の父 老中・松平忠固

【992】第12話 D4 『エピローグ』≫

○岩瀬邸
蟄居中の岩瀬、さみしそうに空を見上げる。
何かを思い出し、ふっと笑みがこぼれる。
忠固の声「メリケンに行くだと!?」

 

○(回想)御殿山
桜の咲く御殿山から英国軍艦やお台場の砲台が見える。
岩瀬が忠固に報告している。
忠固の横には、井戸と石河。
岩瀬の後ろには、水野・井上・永井・堀。
岩瀬「はい。日米修好通商条約の批准書を交換する為に咸臨丸でサンフランシスコに渡り、それからワシントンに行き、メリケン国プレジデントと謁見します」
忠固、むむっとなりしばし考えた後
忠固「だめだ」
岩瀬「え?」
にやりとする忠固。
忠固「プレジゼントとは我が会う。お主は副使じゃ」
ははは、と笑い合う一同。
桜咲く御殿山の向こうに富士山が輝く

 

 

『日本を開国させた男/日米和親・修好通商条約締結物語』

 

 

 

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